相続などによって実家を取得したものの、誰も住む予定がなく空き家になってしまうケースは少なくありません。空き家をそのまま放置すると、建物の老朽化や近隣トラブル、固定資産税などの負担が続くことになります。
そのため、空き家となった実家の活用方法として「賃貸住宅として貸し出す」ことを検討する人も増えています。もっとも、賃貸にはメリットだけでなく注意すべき点もあります。ここでは、空き家を賃貸にする場合のメリット・デメリットと、賃貸に出す際の注意点について解説します。
空き家を賃貸にするメリット
空き家となった実家を賃貸にする最大のメリットは、家賃収入を得られる点です。空き家のまま所有している場合、固定資産税や管理費などの支出だけが続きますが、賃貸にすれば家賃によってその負担を軽減することができます。
また、人が住むことで建物の劣化を防ぎやすくなる点もメリットの一つです。住宅は長期間使用されないと傷みが進みやすいため、定期的に利用されることで建物の状態を維持しやすくなります。
さらに、将来的に売却を検討する場合でも、賃貸物件として利用されている不動産は資産としての活用価値があると判断されることがあります。
空き家を賃貸にするデメリット
一方で、空き家を賃貸にすることにはデメリットもあります。
まず、賃貸として貸し出すためには、修繕やリフォームが必要になる場合があります。古い住宅の場合、設備の交換や内装の改修などに費用がかかることもあります。
また、入居者とのトラブルが発生する可能性もあります。家賃の滞納や近隣トラブルなどが起きた場合、貸主として対応しなければならない場面もあります。
さらに、入居者がいる場合には、自由に売却したり自分で利用したりすることが難しくなる場合もあります。将来的な利用計画を考えたうえで判断することが大切です。
賃貸に出す際の注意点
空き家を賃貸に出す場合には、いくつか注意すべきポイントがあります。
まず、建物の状態を確認することが重要です。老朽化が進んでいる場合には、安全面の確認や必要な修繕を行う必要があります。特に耐震性や設備の安全性などは、事前に確認しておくことが望ましいでしょう。
次に、賃貸契約の内容を適切に定めることも大切です。契約条件や賃料、修繕の負担などを明確にしておかないと、後になってトラブルになる可能性があります。
また、相続によって取得した不動産の場合には、相続人同士の権利関係にも注意が必要です。共有名義となっている場合には、賃貸に出すために共有者の同意が必要になることがあります。
専門家への相談も重要
空き家を賃貸にする場合、不動産の問題だけでなく、相続や契約などの法律問題が関係することもあります。
例えば、共有不動産の扱いや賃貸契約の内容、トラブルが発生した場合の対応など、専門的な判断が必要になることもあります。状況によっては弁護士に相談することで、トラブルを未然に防ぐことにつながります。
まとめ
空き家になった実家を賃貸にすることは、家賃収入を得られるなどのメリットがある一方で、修繕費用や入居者トラブルなどのリスクもあります。
空き家を有効活用するためには、建物の状態や将来の利用計画、相続関係などを踏まえて慎重に検討することが重要です。状況によっては法律問題が関係する場合もあるため、不安がある場合には弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
