弁護士コラム

2.空き家を放置して役所から通知が来たときの対処法

2026.03.20
2.空き家を放置して役所から通知が来たときの対処法

相続した実家や所有している住宅が空き家のままになっているケースは少なくありません。しかし、空き家を長期間放置していると、ある日突然、市区町村から「管理をしてください」という通知が届くことがあります。

通知が届くと驚く方も多いですが、慌てる必要はありません。ただし、そのまま放置すると状況が悪化し、税負担の増加や強制的な措置につながる可能性もあります。ここでは、役所から通知が届いた場合の対処法について解説します。

1.なぜ役所から通知が届くのか

空き家が放置されると、周辺環境に様々な影響を与える可能性があります。例えば、建物の老朽化による倒壊の危険、屋根や外壁の落下、雑草や樹木の越境、害虫の発生などが挙げられます。これらは近隣住民の生活環境に影響を与えるため、自治体が状況を確認し、所有者に対して管理を求めることがあります。

多くの場合、近隣住民からの相談や苦情がきっかけとなり、自治体が調査を行った結果、所有者に通知が送られます。

2.役所からの通知には段階がある

空き家に関する行政の対応は、一般的にいくつかの段階を経て進みます。

まず最初は、管理を求める「お願い」や注意喚起の手紙が届くケースです。この段階では、建物の管理や庭木の剪定などを求める内容が記載されていることが多く、すぐに罰則があるわけではありません。

しかし、改善が見られない場合は「助言・指導」が行われます。さらに放置を続けると「勧告」が出されることがあり、この段階になると固定資産税の軽減措置が受けられなくなる可能性があります。

それでも対応しない場合、最終的には自治体が建物を強制的に解体する「行政代執行」が行われることもあります。解体費用は所有者に請求されるため、経済的負担が大きくなる可能性があります。

3.通知が届いたときにまずやるべきこと

役所から通知が届いた場合、最も重要なのは「放置しないこと」です。

まずは通知の内容を確認し、どのような問題が指摘されているのかを把握しましょう。例えば、建物の危険性、雑草の管理不足、樹木の越境など、具体的な改善点が示されていることが多くあります。

また、すぐに対応が難しい場合でも、自治体に連絡して状況を説明することが大切です。自治体と相談しながら改善計画を立てることで、より厳しい措置に進むのを防げる場合もあります。

4.空き家の具体的な解決方法

空き家の問題を解決する方法はいくつかあります。主な選択肢としては次のようなものがあります。

  • 定期的に管理しながら所有を続ける
  • 賃貸住宅として活用する
  • 建物を解体して土地として利用する
  • 不動産会社を通じて売却する

空き家が発生する背景には、相続問題や共有名義など複雑な事情がある場合も少なくありません。そのため、不動産会社だけでは解決できないケースもあります。

まとめ

まとめ

空き家を放置していると、自治体から管理を求める通知が届くことがあります。通知には段階があり、放置を続けると固定資産税の増加や行政による強制解体につながる可能性もあります。

重要なのは、通知が届いた段階で早めに対応することです。空き家の管理や処分方法について不安がある場合には、専門家に相談することでトラブルの拡大を防ぐことができます。

空き家の相続や管理、近隣トラブルなどでお悩みの方は、弁護士などの専門家へ早めに相談することをおすすめします。

TEL06-6655-1236

お問い合わせ