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今回は“損害賠償と慰謝料の違い”について解説いたします。
損害賠償と慰謝料の基本的な違い
交通事故における損害賠償と慰謝料の違いはしばしば混同されがちですが、これらは異なる法的概念であり、それぞれの理解は交通事故被害者が適切な補償を受けるために重要です。
損害賠償とは?
損害賠償は、事故によって生じた直接的な経済的損失(例えば治療費や修理費)に対する補償を指します。これに対し、慰謝料は精神的な苦痛や痛みに対する補償を意味します。
慰謝料とは?
慰謝料は損害賠償の一部を構成しますが、損害賠償が必ずしも慰謝料を含むわけではありません。
損害賠償の種類
■財産的損害
事故による直接的な経済的損失。例えば、車の修理費や治療費、休業による収入の損失などが含まれます。
■精神的損害
精神的苦痛に対する補償、つまり慰謝料。物損事故では一般に請求が認められませんが、人身事故では可能です。
慰謝料の算出基準
交通事故における慰謝料の算出には主に3つの基準があります。
■自賠責基準
法律で定められた最低限の補償を行う基準。
■任意保険基準
保険会社が独自に設定する基準。通常、自賠責基準よりも広範な補償が可能。
■弁護士基準
裁判所の判例を基にした基準。最も高額な補償が設定されることが多く、弁護士を雇うと適用される可能性が高いです。